JR九州の豪華寝台列車「ななつ星in九州」、新幹線「つばめ」など、鉄道車両のみならず、駅舎、駅ビル、高速船などさまざまなデザインを手がける水戸岡鋭治さん。鉄道の旅の魅力、また観光が地方創生に果たす役割などを語っていただくとともに、観光立国へのアドバイスをお願いした。聞き手は編集長・内井高弘。(ドーンデザイン研究所で)
みとおか・えいじ
ドーンデザイン研究所代表取締役/デザイナー 九州旅客鉄道デザイン顧問、両備グループデザイン顧問、石橋財団理事
建築、鉄道車両、グラフィック、プロダクトなどさまざまなデザインを手がける。中でもJR九州をはじめとする数々の斬新な鉄道デザインは、鉄道ファンの枠を超えて広く注目され、菊池寛賞、毎日デザイン賞、ブルネル賞、ブルーリボン賞、ローレル賞、日本鉄道賞、交通文化賞、グッドデザイン商品選定など多くの賞を受賞
デザインした主な車両や建築に、クルーズトレイン「ななつ星in九州」、九州新幹線800系、787系などJR九州の特急車両やD&S列車、JRおおいたシティ、京都丹後鉄道「くろまつ・あかまつ・あおまつ」、肥薩おれんじ鉄道「おれんじ食堂」「阿久根駅」「水俣駅」、しなの鉄道「ろくもん」、薩摩川内市の「高速船甑島」「川内港ターミナル」、岡山電気鉄道の路面電車「MOMO」、和歌山電鐵「たま電車」「たま駅舎」、富士急行「富士登山電車」「富士山駅」がある
著書に「鉄道デザインの心 世にないものをつくる闘い」(日経BP社)、「『ななつ星in九州』画集」(河出書房新社)、「電車をデザインする仕事」(日本能率協会マネジメントセンター)など多数